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■社 名 株式会社さくらリバース ■代表者 阪口正和 ■設 立 1998年 ■資本金 1000万円 ■従業員数 70名 ■所在地 名古屋市瑞穂区沢渡町 1-23-1 ■WEB http://www.sakura-r.co.jp/ ■事業内容 鍼灸、マッサージ、整体院の経営。在宅リハビリ事業。 |
年間来院数約10万人という東海地区最大級の治療院。現在名古屋市内に4店舗(瑞穂店、鶴里店、高針店、星が丘店)を展開中である。
本治療院では東洋医学をベースに、鍼灸、整体、カイロプラクティック、マッサージ、ほねつぎ、理学療法、インソール療法、アロマオイルマッサージ、ゲルマニウム温浴など、様々なメニューを駆使して施術をする。健康保険の適用範囲も考慮しつつ、オーダーメイドの施術を提供するのが特徴である。
大学生4名が事務所(瑞穂区)を訪ねたのは2006年11月9日。玄関を入ると、代表取締役の阪口正和氏がにこやかに迎えてくれた。
―――小さいときはどんな子どもさんだったんですか?
小学生のときは、ボスザルのような子供だった。とにかく人に命令されるのが嫌いでね。そのころから将来は社長になろうと思っていた。
でも、成績はよくなかった。だから、一流の大学には入れそうもない。中途半端な大学に進学したって、社長になれないことは分かっていた。結果的には、商業高校に進むことになった。
―――この業界に入るきっかけは?
たまたま卒業するころに、叔父が針灸院を開業することになった。叔父から「一緒に仕事をしないか」と誘われて、この世界に入った。
両親とも教師だった自分にとって「先生」って呼ばれるのは嫌じゃなかったし、人の指示に従うのが嫌いな自分には向いていると思った。マッサージ師は独立しやすい職業だということを知っていたから、この道なら将来社長になれる可能性が高いとも思った。
―――独立したのはいつですか?
この業界に入って10年間修行を積んだ後、念願の開業を果たした。その時に思ったのは「自分がこの業界のイメージを変えてやろう!」ってこと。
昔の針灸院っていうと、古くさい家に「○○治療院」っていう看板が出ていて、待合室にはお祖父ちゃんお婆ちゃんが座っていてというように、何か暗いイメージがするよね。僕はそういうイメージを変えたかった。
道路に面した便利な場所に店舗を構える。高齢者だけでなく、若い女性にも来てもらえるようなおしゃれ建物をつくる。健康や癒しというイメージを打ち出していく。名前も大事だよね。「阪口治療院」ではだめ。明るく優しい雰囲気になるよう「さくらリバース」という名前にした。
もう一つ、こだわったのが、個人事業でやるのではなくて、株式会社を設立すること。だって「社長」ってカッコイイだろ?(笑)
―――マッサージや鍼灸、理学療法のほかにも、いくつかメニューがありますね。
たとえば、インソール療法というメニューがあります。これは、O脚、X脚、外反母趾、腰痛などの症状にたいへん効果がある足底挿板療法です。それぞれの症状に合わせて最高のインソール(中敷き)を靴底に入れ、崩れた歩行バランスを改善することで、靴や脚の痛みを緩和していこうという治療法です。
―――在宅医療もされていますね。そのきっかけは?
ずっと院に通ってくれていたお婆ちゃんが、ある日突然来なくなった。どうしたんだろうと思っていると、そのお婆ちゃんがほとんど寝たきり状態になっちゃったという。ときどき、お嫁さんがそのお婆ちゃんを院まで連れてきてくれたんだけど、結構な肉体労働だよ。おまけに、そのお嫁さんは付き添いのために仕事を休んでいると聞いた。これは申し訳ないってことで、それならば、うちの院の若い連中を家まで行かせればいいと思った。
患者さん1人ひとりに最適な治療を施すのが当社の役割だと思っている。患者さんのイキイキと輝く笑顔が私たちの喜びだからね。
―――社長業をしていてどんなときに苦労を感じますか?
社長業っていうのは、苦労の連続といえば苦労の連続なんだけど、自分はあんまりそうは感じないね。克服すべき課題があって、それを頑張ってクリアする。自分の手が届くか届かないかってところに課題を設定して、それに向かってジャンプしてその課題をクリアしていく。これって、自分が成長することであって、決して苦労ではない。
―――「院長」と「社長」を兼任されるのって大変じゃないですか?
技術を第一に考える技術師の論理と、経営を第一に考える経営者の論理は違うからね。「院長」としての私の意見は、部下の技術師たちにも理解しやすい。一方、「経営者」としての私の意見は、部下達は理解しずらいね。そのへんの葛藤は結構あるよ。でも、この業界の場合、技術が分からない人間が会社を経営するのは良い結果を生まない。お客が求めているのは最高の「技術」だからね。
―――技術者に対してはどんな教育をされていますか?
顧客サービスの品質を維持するためには徹底した教育と研修が必要です。だから、新入社員の研修にはものすごく力を入れている。入社してから半年間は、毎日のように研修を受けてもらう。独自の試験を受けて合格しないと、患者さんの体には触れさせません。
―――求める社員像はありますか?
やはり動機がしっかりした人がいい。勉強したい、成長したいという気持ちが強い人に入ってきて欲しい。そして、コミュニケーションが好きなで上手な人。技術がいくら上手でも、コミュニケーションが嫌いで下手な人では、お客様が離れていってしまう。
―――将来の夢ってなんですか?
現在、愛知県内に4店舗を構えている。この規模でも、マッサージ業界では5本の指に入る。これからは、少しでも上を目ざして頑張って生きたい。当面、他県に店舗を出すというようなことは考えていなくて、愛知県内に少しずつ店を増やしていきたい。品質を維持しながら店舗数を増やしていくというのは簡単ではないからね。
もう一つ、社会貢献活動にも力を入れていきたい。今やっているのが老人ホームや障害者施設でのボランティア活動。今後は、若い人たちが社会との接点を持てるような活動にも積極的に協力していきたいと思う。企業探検隊みたいなネ。
熱田吉彦(名城大学経営学部経営学科2年)
社長の阪口さんは、自分自身のことをよく理解されていると思った。ゼロの状態から始めたにも関わらず、自分のできることを全力でやり、巡ってきたチャンスを確実にものにしている感じがしました。
外装がおしゃれで雰囲気がいいこと、徹底した教育プラグラムと実力主義で公平な給料制が整備されていることが、この会社の特徴なのかなと思った。仕事に関していえば、お客様と身近に接することのできる仕事は魅力でもあり、一番難しいことでもあると思った。
押見裕次(名城大学経済学部3年)
阪口社長の話がとてもおもしろく、学生の質問にも大変わかりやすく答えてくれました。「この業界を変えてやるんだ」という言葉を聞くと何に対しても積極的なイメージを持ったが、その反面、病気で苦しんでいる人を助けるということがベースにあるんだということが分かり、共感を覚えた。


