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■社 名 株式会社リバイブ ■代表者 平沼辰雄 ■設 立 1964年 ■資本金 1200万円 ■従業員数 23名 ■所在地 弥富市西中地町五右135-2 ■Web 準備中 ■事業内容 環境機器の販売、建築物等の解体、産業廃棄物の収集・運搬・中間処理(選別) |
最新の環境機器(風力発電、太陽光発電、太陽採光システムなど)に包まれ、社内にバーラウンジまで備えた綺麗な社屋に、大型トラックが絶えず訪れる……どのトラックも瓦礫や金属くずなどを満載……そのトラックの前方には産業廃棄物の山……そしてそれを手分けしている作業員の人々……。ここには、工場や建設現場で出てきた廃棄物が最初に運び込まれて来るところなのです。
環境問題が叫ばれるようになってずいぶん経ちました。藤前干潟で起きた最終処分場問題も忘れかけている現在、ゴミの分別も進んですっかりエコな暮らしに……といった現実はこのような地道な作業に何とか支えられているキワドイ社会だったのです。しかし、このような厳しい現場でも夢を持って取り組んでいる企業があります。夢は「環境に配慮した本当に人間らしいコミュニティを創出すること!」
―――(現場の廃棄物の山を見て)ゴミの分別の重要性が分かりました…。
学生さんには、ぜひ社会の実態を知って欲しいですね。ここにある現実を知らないのは、あなたたち学生さんだけではありません。モノをつくるメーカー側も実態をよく分からずにモノを作っているのが現状です。だから皆さんも将来どんな仕事をするにしても、この実態を知った上で、「自分に何ができるか」を考えて仕事することを心がけて欲しい。
―――とにかく現場に衝撃を受けました。「産業廃棄物」だけのはずなのに、普通に生活ゴミも混ざって捨てられているのが実情なんですね。
何も産業廃棄物の中に生活ゴミが入ることは不思議なことではありません。ここには、あるトリックがあります。ゴミは、家庭から出る一般廃棄物と、工場や建設現場から出る産業廃棄物とがあるわけですが、この分け方、おかしいと思いませんか?メーカーは、家庭向けにも企業向けにも同じ様に商品を作っているわけです。しかし「使われ方によって」捨て方が違う。何かおかしくないですか?このように、よく考えれば社会にはいくつもの矛盾があるのです。何も考えずにただ言われたまま生きていくのか、それとも、社会の矛盾に気づき、それを正そうと生きていくのか、この違いは、長い人生において将来大きな違いとなって表れます。その為には、学生さんらは、まず「知る」ことが大事になってくると思います。
―――私たち学生に、そこまでの意識が持てるでしょうか?
「何のために自分は生きたいのか」をちゃんと考える必要があります。「生きるため?」「食うため?」本当にそれだけのために生きることができますか?我々は「使命感に裏打ちされた仕事」をしたいと思っています。そういった仕事が「夢中になれる仕事」なのです。そうなるためには、「何のため?」「誰のため?」といったことを常に考える癖をつけておくといいと思います。
―――SEというのはどうしても労働時間が長いというイメージがありますが
当社の場合、社員に対していくら遅くても20時には帰るように言っています。深夜まで仕事をしても、それを何日も続けることなんてできませんから。
何日も徹夜が続いたり、二カ月間休みなしだったり、こんな経験を僕も若い頃はしました。そういうことを、今の社員にはさせたくはありません。
―――社名の「リバイブ」とはどういう意味なのですか?
リバイブ(revive)とは、「回復・復元」という意味です。我々の企業理念は、「地域から地球へ 地球クリーニング」。自然環境の「回復・復元」に挑戦するのが私たち静脈産業※の使命です。そのためには、善・循環型社会(現状を知らない人は今の社会でも循環型社会だと思っている人がいるので、それと区別するために、前に「善」をつけている)を実現する必要があります。我々は、それを実現するには地域に根付いた活動が必要だと感じています。
※静脈産業とは……人間の血液の流れになぞらえると、モノを生産する産業は「動脈産業」に当たります。一方で、使い終えたモノを再生もしくは廃棄することに関わる産業を「静脈産業」という呼び方をします。
―――愛知中小企業家同友会の副代表理事でもあるそうですが、中小企業の魅力とはいったい何でしょうか?
我々の目的は「善・循環型社会の実現」です。そのためには、地域に密着して地域と共に歩まなければ実現できないと考えています。地域を支えているのは、間違いなく中小企業です。ですから、我々の掲げた目的は、そもそも中小企業でないと達成できないものでもあります。
他には、社員であっても経営全体にまで目を配れるところが中小企業の魅力でしょうか。大企業だと、社員が関われるのは一部のセクションだけでしょう。一部のセクションだけを見ていては経営全体を把握することは望めませんよね。経営に関心があるなら、中小企業の方が勉強になるし自己の実力も上がりやすいのでは。
―――社長をやっていて良かったことは何ですか?
自分の想いを語れること。自分の想いをたくさんの人に伝えられること。
―――これから就職をする私たち学生は企業のどこを見ればよいのでしょう?
見て欲しいのは、3点。まず「財務諸表」。これは実際に見せてもらうのは難しいし、普通見てもチンプンカンプンでしょう(笑)。でも、見る機会があれば、ぜひ見て欲しい。その前に見方を知っておくことも必要ですが。
次に利益を使い方。儲けた利益をどこに使っているか、利益の配分を知ることでその企業の姿勢を知ることができます。しかし、これも調べることは難しいか(笑)。
3点目はその会社の存在意義。つまり、企業理念です。これはすぐに調べられる。分からなければ会社に電話して聞けば教えてくれます。聞いても答えてくれない企業はそもそも入社するに値しません。これは絶対に押さえておいて欲しい。
―――最後に、学生へ向けて一言。
とにかく現実を知ってほしい。そのためには、現場に足を運ぶのが一番です。そうして気づいた社会矛盾に、どう立ち向かうか是非考えてほしい。「企業市民※」という言葉があります。企業に勤める人も、家に帰れば一市民。しかし一市民として感じていた社会矛盾も、なぜか会社に行くと忘れてしまい、おかしなことを平気で仕事として行います。そうならないように、ぜひ良き「企業市民」になることを忘れないで下さい。
※企業市民とは……一般に広く知れているのは「企業も社会を構成する一市民である」という企業を一人の人物と見るものであるが、近年、平沼社長の仰るように「社員一人一人が一市民として社会に目を向けながら企業活動も行う」とする定義も出てきている。
佐野文香(名古屋大学経済学部1年)
目的を常に考える姿勢は、考える上でも行動する上でも一番元となることだから、改めて大切なことだと思いました。社長さんの話は熱意があって、とても共感できるものでした。しかし、現場見学をさせてもらって、社員全体に浸透させるのには苦労されているようでした。素晴らしい理念なのに。でも実際、どうやって浸透させればいいのだろう……。
千田真司(中京大学経済学部2年)
自分の考えをたくさんの人に伝えることが出来る。」社長になるとはこういうことだったのか、ということがストレートに伝わってきました。自身、環境に興味がなかったのですが、社長の将来ビジョン(会社の隣にある池を浄化したり会社周辺を整備して地域全体をエコ・コミュニティにしたい、というもの)には大変興味を持ちました。


