オレ、取締役

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株式会社データラボ

■社 名 株式会社エスケイワード
■代表者 加藤啓介
■設 立 1963年
■資本金 1000万円
■従業員数 24名
■所在地
名古屋市東区泉1-9-22 名古屋BXビル2F
■Web
http://www.skword.co.jp/
■事業内容
 デスクトップ・パブリッシング(35ヶ国語対応)、データベース・パブリッシング(XML&SGML)、グラフィックデザイン&ウェブ・プロデュース

 大学3年生であれば、これから就職活動に入り、数々の入社案内や企業サイトを目にすることでしょう。また、大学生なら講義内容を書いたシラバスを見たことが無い人はいないと思います。さらには、家庭で使っているビデオの取扱説明書や、高校の時に使った歴史年表なんかも使った経験はありますよね。それは、もしかしたらこの会社の仕事だったのかも知れません。企業などの組織と皆さんの間に立ってコミュニケーションを支援する黒子的存在。よくよく考えれば、世の中にはこんな仕事をしている会社がないと成り立たないはずなのです。だけど、普段は決して目にしない会社。
そんな会社の実際はというと、なにやらとっても個性的なのです。


―――事業をはじめたきっかけは?
 東京でコピーライターをしていたのですが、欧文タイプを始めとする印刷関連業を営んでいた父が、業界のコンピュータ化の流れについていく気が無かったこともあって自身の引退を考え始めたときに、父から会社を引き継いだのがきっかけです。コピーライター業は、外から見るとクリエイティブな仕事に見えるかもしれませんが、仕事を受注してこなすだけの受け身な仕事スタイルなのが実態です。しかし、この仕事であれば真にクリエイティブな仕事をやっていけそう、と感じたので、引き継ごうと決心しました。

―――会社として何を大切にしていますか?
 当社では、企業理念として次の3点を挙げています。
一、お客様の「笑顔」を私たちの喜びとします。
一、地球社会に役立つ新たな価値を生み続けます。
一、個が輝き、調和を育む器であり続けます。
一番目は当然のことですが、二番目は世界の言葉を扱う当社ならではだと思います。仕事内容から地球的視点を持てるのが当社の強みでしょう。また当社はどうも「新し物好き」という企業体質があります。この2点の強みを併せたのが二番目の理念です。三番目の理念は「個性」という魅力へのこだわりと、「中小企業」としてのこだわりを表現しています。ここには、決して大企業にはできない当社ならではの意志を込めています。

―――「中小企業へのこだわり」とは、またどうしてですか?
 例えば、東京に行く必要があるとしましょう。大企業的な発想であれば、名古屋から東京までレールを轢いて新幹線を走らせることを考えます。しかし新幹線は、先頭の車両に不具合が生じると動かなくなってしまいます。動かなくなった新幹線は自分一人の力ではどうしたって動かすことは出来ません。私たち中小企業は、東京まで自動車か、もしかしたら自転車で行くようなものかもしれません。時間はかかるわけですが、確実に「自分の力で」目的地に到着できる方法なわけです。早くはないかもしれません。しかし確実に自分の足で目的地に向かうことができる。これが中小企業の醍醐味です。

―――業務内容を見ると、次々と新しいことにチャレンジしているようですが、大変じゃないですか?
 たしかに意欲だけでは食っていけませんからね。私は、現実と夢を、「お米」と「おかず」に例えています。「お米」は毎日食べるもの、毎日食べても飽きないもの、まさに「日々の糧」です。一方「おかず」はというと、毎日同じものを食べていては飽きてしまいますから「楽しみ」の要素が含まれてきます。仕事でいうと「やりがい」でしょうか。食生活においては、「お米」と「おかず」のバランスを考えて作りますね。仕事だって同じです。
 また、人と同じことをやっていては、すぐに価格競争に巻き込まれます。私たちは価格競争の世界には踏み込みません。そのためにも人がやらない領域、しかも自分たちが楽しんで取り組める領域を探し続けています。

―――新事業に挑戦することはリスクが大きいと思うのですが、何か秘訣はあるんですか?
 新事業部の長を自分自身で行うことですね。また、すぐに諦めのではなく時間をかけて行うことです。時間をじっくりかけて新商品・新サービスを開発する。それには新し過ぎてまだ誰も取り組んでいない時から、他に先駆けて取り組む必要があります。
 現状では、私が言い出しっぺのことが多いのですが、今後は社員の中からアイディアが出てきて、自ら事業部長を行う意欲のあるスタッフが出てきてくれることを期待しています。

―――事業内容が多岐に渡っていますが、一言でいうと何をやっている会社なのですか?
 「企業価値拡大のためのコーポレートコミュニケーション活動の支援とソリューションの提案」です。私たちのお客さんは企業です。学生さん達からすると、私たちの仕事は黒子にあたるので、直接目にする機会はほとんどないと思います。しかし、企業が皆さんのような消費者や利用者とコミュニケーションしたいと思ったとき、私たちの企業が黒子を務めていることもあるのです。

―――社長をやっていて良かったことは何ですか?
 自分が「実現したい」と思ったことに、実際に取り組めることですね。社員だと上司や社長を説得しないといけませんから(笑)。

―――社長自身の仕事以外の楽しみは何ですか?
 寝る前に本を読むことですね。この時、ビジネスの本は全く読みません。ビジネスを離れて本の世界に浸る瞬間が楽しみです。でも読み始めるとすぐに寝てしまいますけどね(笑)。

佐野文香(名古屋大学経済学部1年)

 その場に留まることなく、常に世界に対して新しい価値を探そうとしている姿勢に共感しました!私自身も常に新しいことに挑戦し続けなきゃ、と思いました。
社内を見学させていただいたのですが、整理整頓が行き届いていてとっても綺麗なことに感動しました。また社員の皆さんが私たち学生に丁寧に接してくれて、会社の雰囲気がとてもいいな、と思いました。


岡本晃一(名古屋市立大学人文社会学部2年)

 「個」を尊重していることが凄く伝わってきました。大企業と中小企業との違いを新幹線と車(自転車)でたとえてくれたことで、中小企業の強みが明瞭になったように思います。また、「多言語」という創業以来の強みを活かし続けながらも、一方で常に新しいものを開発し続けていることから、伝統とベンチャー精神が同居していることに魅力を感じました。
社内見学をさせていただいた時に、職場に「やらされ感」を感じなかったことも良かったです。


児玉光史(南山大学総合政策学部3年)

 企業理念の二番目にある「地球社会」という言葉に惹かれました。企業はただ利益を出すことだけでなく、ここまで社会の役立ちを考えているのだ、と分かりました。また、常に新しいことに取り組もうとする姿勢だけでも凄いのに、それをきちんと事業の形にしてしまえるところがさすが企業だと思いました。理念に共感することしきりで、とても魅力的な企業だと思いました。